大自然を堪能できるニセコは、旅行先として人気スポットです。とくにパウダースノーが美しく、ウインタースポーツの聖地とされています。しかし、ニセコは1年を通して、アクティビティ豊富です。とくに、星空観賞は季節問わず楽しめるでしょう。ここでは、星空観賞の魅力とおすすめスポットを紹介しています。
北海道の星空が美しい理由
ニセコに限らず、北海道は星空観賞に最適です。都会では体験できない星空には圧巻するでしょう。ここでは、北海道が星空観賞に向いている理由を解説しています。澄んだ空気と広大な大地
北海道の郊外エリアは自然豊かであり、空気が非常に澄んでいます。車が少ないため、排気ガスの影響も受けません。また、広大な大地には高いビルや街灯がなく、見晴らしの良さもメリットです。星空を遮るものがほぼないため、1つ1つの光が強く感じます。都会では見えない星も、大きく鮮明に見えるでしょう。とくに標高が高く空気が乾燥している場合、星で埋め尽くされる感覚を味わえます。光害の少なさ
都会では常に電灯の光が溢れています。ビル・住宅・街灯・車など、暮らしにおいて欠かせない存在です。しかし、街中が明るくなるほど、星の輝きは失われていきます。明るい星は見えますが、細部まで観察するには困難です。とくに天の川を都会で見ることは不可能でしょう。しかし、北海道郊外は電灯が少ないため、満天の星空を鑑賞できます。都会では気付けない小さな星も、手に届く感覚で見えるでしょう。全身で感じる星空は、心震える感動体験になります。季節ごとの星空観賞の楽しみ方
夜空は一年を通して、見える景色が異なります。それらの違いを体感できることも、北海道の魅力です。ここでは、季節ごとの楽しみ方を解説しています。春
とくに4~6月がおすすめです。寒さが落ち着くため、夜中は過ごしやすくなります。また、冬よりも夜が長すぎず、集中しやすくなるでしょう。子どもが飽きることなく、初心者も楽しめる季節です。しかし、肌寒い日も多いため、薄手のダウンコートを持参しましょう。また、アウトドア用のウールブランケットがあると便利です。そして、星座の位置が分からない時は、スマホで星座早見盤アプリを活用しましょう。GPS機能と連携し、星座との位置関係が一目瞭然です。春は、しし座・うしかい座・おとめ座などが見えます。
夏
夏休みシーズンの7~8月は、北海道に多くの方が訪れます。避暑地として魅力満載であり、星空鑑賞にも最適です。熱帯夜もなく心落ち着かせて、星空を体感できるでしょう。しかし、大自然の中だからこそ、虫避け対策が必須です。体用スプレー・空間スプレー・虫よけ線香・虫よけプレートなどを持参しましょう。また、肌の露出を控えるだけで、不快感が軽減します。虫よけウェアとされる、アウトドアグッズもあるので活用しましょう。そして、熱中症対策も重要です。避暑地とは言え、油断せず、水分は多めに持参しましょう。夏は流星群・星座のベストシーズンです。
特に8月12~13日頃は、ペルセウス座流星群が最も多く観測できます。また、6中旬~8月中旬は、天の川も美しい期間です。その他は、さそり座・はくちょう座・こと座なども見えます。キャンプやグランピングともに星空を堪能しましょう。
秋
9~10月は空気が澄み始め、寒さは冬程厳しくありません。春同様に、夜中の過ごしやすさがメリットです。しかし、春よりも防寒対策は厳重にしましょう。それなりに冷え込むことを想定し、厚いダウンコート・フリースウェア・ネックウォーマーが必須です。そして、秋の北海道は、美しい紅葉が広がります。豊かな色彩に囲まれるため、昼間も充分に楽しめるでしょう。星空観賞スポットは山岳エリアが多いため、1日中大自然を堪能できる季節です。そして、10~11月初旬にはオリオン座流星群出現します。明るく速度が速いため、見つけられると気分が高揚するでしょう。また、星座はアンドロメダ座・カシオペア座・ペガサス座が見えます。
冬
星空観賞のベストシーズンは冬です。11~2月は極寒ですが、空気が乾燥しており、最も澄んでいます。寒さに耐える覚悟は必要ですが、圧倒的な美しさを体感できるでしょう。そこで、集中するためには充分な防寒対策を行います。フード付きダウンコート・防寒ズボンはもちろんですが、キャンプマット・寝袋があると便利です。寝転がっても雪を遮るため、寒さを軽減させます。また、スノーシューズ・ブランケット・厚手靴下・手袋・フェイスマスク・ネックウォーマー・カイロなども必須です。しもやけや凍傷を防ぐために、肌の露出を極限までなくしましょう。そして、天候や交通情報チェックも重要です。吹雪にならない日を選び、路面の安全性も配慮しましょう。キンと冷えた静寂のなかで、オリオン座・ふたご座・おうし座・シリウス座などが観測できます。